2010年1月30日 12:37
ブルータワー(石田衣良)
(最近読んだ本)
今日は私の好きな作家、石田衣良さんの本「ブルータワー」の紹介です。
石田衣良さんの作品には必ずと言っていいほど、モテる主人公と魅力的な女性が登場します。
そして、退屈な日常生活から少し飛び出して、新しい何かを得ていく・・・そんな人生を描く作品が多い。
人物描写も鮮明であり、巧みな比喩表現が活字の羅列を脳内で映像に変換され、読み終わった後には自分も恋をしたかのような満足感が得られる 。
今回も、そんな満足感を求めてこの本を手にとって見たが・・・
しかし、この「ブルータワー」は少し思考が違う作品でした。
ブルータワーは石田衣良にとって初めてのSF小説です。
相変わらずの巧みな比喩表現は健在でしたが、人物に対しての細かな描写はそこまで書かれておらず、SFということも相まって想像力が必要とする作品でした。
話の大筋は、
残り人生、数ヶ月と死の宣告をされた40代の主人公。一度も花も咲かなかった人生。残りの人生は、命が尽きるのを脳の痛みと共にただただ待つだけだった。
ある日、いつもように主人公の脳に痛みが襲った。その痛みはいつもにまして強く、苦しく、とうとう気を失ってしまった。
気がつくとそこは自分のいたところとは違う世界。2kmの高さにも及ぶ「ブルータワー」の中にいた。
死を待つだけの自分がここに呼ばれたのには意味がある。この世界の危機を救うんだ。
私個人の感想としましては、
いつもの石田衣良さんの恋愛ストーリーを期待していた分 少し残念でした。
石田衣良さんの作品の登場人物にはいつも惚れてしまうのですが(美丘とか「美丘より」)、この作品はそのような感情は表れませんでした。
新たなジャンルの石田衣良さんの作品として読んで頂くのが良いのではないでしょうか。
今後も石田衣良さんの作品を読みあさっていきたいと思います。
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